HPSCが推進する「トータルコンディショニング」とは
ハイパフォーマンスを発揮して勝つ!そのためには、コンディショニングを効果的に行うことが重要です。
コンディショニングの基本概念
勝つための「コンディショニング」
「コンディショニング」とは、ハイパフォーマンス発揮に必要なすべての要因を、ある目的に向けて望ましい状態に整えることです。
パフォーマンス発揮に関わるさまざまな要因
より高いパフォーマンスを発揮するためには、スキル、フィットネス、メディカル、メンタル、栄養、スケジュール、用具、戦略・戦術など多岐にわたる要因について、現在のコンディション(状態)を評価し、目標とするコンディションにできる限り近づくように整えていく必要があります。
- スキル
- フィットネス
- メディカル
- メンタル
- 栄養
- スケジュール
- 用具
- 戦略・戦術
- パフォーマンスに焦点を当てる(パフォーマンスファースト)
- 最大限のパフォーマンスを発揮して勝つために必要な要因を多角的な視点で評価し整える。
- 一時的な調整だけでなく、中長期的な取り組みも重要
アスリートにおけるトータルコンディショニング
アスリートにおけるトータルコンディショニング
コンディショニングをより効果的に行うためには、「トータルコンディショニング」が重要です。これは、アスリートの効果的なコンディショニングのために各エクスパートが協力・協調して連携を組み包括的な活動を行うことです。
- パフォーマンスに焦点を当てた共通の目的を定める
(パフォーマンスファーストの視点を持つ) - チーム内外を含め、エクスパート(専門家)が連携できる体制を構築しておくことが重要
- 連携には他分野の知識や技術について一定の理解を持つことが前提
- 多分野の知識や技能を持ち、エクスパートチームをマネジメントできる「ジェネラリスト」の存在が不可欠
- アスリート自身が自立して考え、主体的にセルフコンディショニングを実践できることが最も重要(インテリジェントアスリート)
ハイパフォーマンスとライフパフォーマンスの循環
ハイパフォーマンス
世界一を競い合うレベルのアスリートが発揮する高度で卓越したパフォーマンス。
ライフパフォーマンス
自身のウェルビーイングを維持するパフォーマンス。
(ウェルビーイング:個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態。)*出典:世界保健機関(WHO)
アスリートにおけるライフパフォーマンスは、ハイパフォーマンス発揮の基盤であり、その向上はハイパフォーマンスの向上につながると考えられます。また、アスリートが実践するコンディショニングの知識や技術は、国民の生活においても役立つ可能性があります。
もし親が適正なコンディショニングを実践できると、その知識や技術が子へ伝わり、将来コンディショニングの能力の高いトップアスリートになる可能性があります。
このような関係は「ハイパフォーマンスとライフパフォーマンスの循環」と捉えられ、持続的な競技力向上や国民の健康保持・増進に貢献できる重要な観点です。
- ハイパフォーマンスの基盤となるライフパフォーマンスの向上は、ハイパフォーマンスの向上につながる
- ハイパフォーマンスの知識・技術をライフパフォーマンスに共有し、実践されることでライフパフォーマンスに好影響をもたらす